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原始人の部族(1) ​

昔、ある部族があった。

族長は言った。けがをして狩りに出られなくなった者が食べていけるよう、毎日、干し肉を一切れずつ余分に納めること。けがが治るまでは、みんなが納めた干し肉からいくらかを渡して、飢え死にしないようにしてやる。

これだけ干し肉が集まるなら、管理する責任者が必要だ、とも言った。

族長は、ぼんやりしていて頭の回らなさそうな鉄柱(ティエジュー)に、その役を任せた。みんなには、こいつは腹に一物もないから、任せておけば安心だ、と言った。

その後、部族の者たちが狩りの途中でヒグマに出くわし、大勢がけがをした。

けが人たちは家で、族長が干し肉を持ってくるのを待っていた。けれど、いつまでたっても来なかった。

けが人たちは族長の家の前に集まり、約束を守れと迫った。

族長は言った。あの間抜けな鉄柱が、干し肉を全部食ってしまったんだ!

そして、こう続けた。鉄柱はとんでもない罪を犯した。今日、こいつを殴り殺さなければならない。

鉄柱は死んだ。族長はけがをしていない者を狩りに行かせ、獲物をけが人に分け与えるよう命じた。人々は帰っていった。

けが人の中には、何かおかしいと薄々感じている者もいたが、うまく言葉にできなかった。

そのとき、一人がつぶやいた。悪いやつは罰を受けたけど、俺たちの損は誰も埋めてくれていないじゃないか。

その男は引き返し、族長に会いに行った。草のすだれを押しのけると、族長が干し肉の山の前に立ち、欲深い笑みを浮かべていた。

翌朝。

族長は言った。昨夜、大牛(ダーニウ)の家に干し肉が二十切れ隠されているのを見つけた。肉を盗み、鉄柱に罪を着せたのは、あいつだった。すでに法に従って処罰した。

それからも、毎日、干し肉を一切れずつ余分に納めなければならなかった。ただ、それが何の役に立つのかは、もう分からなくなっていた。

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